大阪市福島区耳鼻いんこう科・アレルギー科【田中耳鼻咽喉科】

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のどの患者さんへ
咽頭炎・扁桃炎(いんとうえん・へんとうえん)
のどが痛い時、のどの奥を覗くと白いものが付着しているのが見えることがあります。
それが扁桃炎です。扁桃はバイ菌から身を守るための兵隊(白血球)が常駐しているバリアーです。24時間ウイルスや細菌と戦ってくれています。そのバリアーに細菌が居付いてしまうことがあり、その状態を慢性扁桃炎と言います。疲労したときにすぐにのどが痛くなり高い熱がでたりします。

扁桃炎を起こす原因としては
溶連菌(ようれんきん。A群β溶血性連鎖球菌)
アデノウイルス:結膜炎も合併することが多い。高熱が数日持続する。プール熱の原因ウイルス。
腸炎を起こすこともある。迅速検査で15分で検査できる。
EBウイルス:初めての感染のときに伝染性単核球症という病気を引き起こすことがある。
肝機能が悪化するので血液検査で確認する。ペニシリンを投与すると全身に発疹がでることが知られている。
などが代表的です。ほかに川崎病やはしかのウイルスで起こることもあります。まれに悪性リンパ腫や扁桃癌が扁桃炎のように見えることもあり注意深く観察します。

溶連菌が原因の場合、特に注意が必要です。というのも単にのどの症状にとどまらず、腎炎やリウマチ、心内膜炎、などほかの臓器に障害を起こすことがあるからです。溶連菌は迅速検査で10数分で判明しますが、溶連菌感染と診断された場合、抗生物質の投与で数日で一時的に症状は改善するものの合併症を残さないためにも指示通り7日から10日程度抗生物質を継続して内服することが大切です。特に腎障害は発症後2〜3週後に起こることが多いので、その時期に尿検査で血尿やタンパク尿の有無を確認をすることが多いです。
慢性扁桃炎が頻繁に悪くなる場合、扁桃が大きすぎて睡眠時無呼吸の原因になっている場合には扁桃を切除する場合があります。

また扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍という疾患もあります。これは扁桃だけでは細菌の繁殖を抑えきれず、扁桃の周囲まで炎症が波及した場合です。たいていの場合口が開きにくくなります。その場合、注射針で膿を吸い出し切開排膿を行うこともあります。
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喉頭炎(こうとうえん)
急性の喉頭炎はウイルスや細菌が原因になり、声がれの症状や咳が出ることがあります。原因に応じて抗生物質の投与など治療をします。ネブライザー療法(薬を霧状にして吸入する治療法)も有力な治療です。

慢性の喉頭炎はタバコやアレルギーが原因になっていることがままあります。禁煙はもちろん大切です。咽頭・喉頭のアレルギーはアレルギー性鼻炎と同じく抗アレルギー薬を投与します。
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喉頭炎(こうとうえん)
急激にのどが痛くなり飲み込めなくなります。声がれが起こることもあります。たべものが気管に落ち込まないようにするための蓋(ふた)に炎症がおこる病気です。これはのどを覗きこんでも見えません。逆に懐中電灯でのどを見てもあまり病的な所見がないのに、のどの痛みが強い場合に疑う必要があります。数時間の経過で喉頭蓋が腫れて窒息することがあるので緊急入院が必要なケースもあります。
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喉頭炎(こうとうえん)
声の酷使や喫煙によって声帯にポリープができることがあります。沈黙療法(声をできるだけださずに声の安静を保つ)内服、ネブライザー療法で改善がなければ、手術が必要になることもあります。
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鼻咽腔炎(びいんくうえん)とアデノイド Bスポット療法(塩化亜鉛塗布)
鼻咽腔は鼻とのどのちょうど境目、のどちんこ(口蓋垂といいます)の裏側です。小児ではアデノイドという扁桃の一種、咽頭扁桃が存在する部分です。鼻咽腔炎と上咽頭炎は同じ意味ですが、鼻咽腔炎のほうがやや古めかしい言い方です。

小児のアデノイド肥大はいびき睡眠時無呼吸、そして滲出性中耳炎の原因になります。またアデノイド炎(咽頭扁桃炎)で頑固な頭痛を起こすこともあります。

大人では通常アデノイドは退縮していますが、もともとアデノイドの存在していた部分である鼻咽腔に急性炎症がおこることは風邪の際などによく見られます。

鼻咽腔炎は風邪などの急性期にはのどの痛みとして感じることも多いのですが、急性期を過ぎるとのどの痛みとしては感じなくなることも多いのです。そうなればやっかいなことに自分では鼻咽腔炎とは気づかないうちに、慢性頭痛肩こり眼の疲れ長引く鼻づまり、などの症状が持続することになります。後鼻漏といってねばねばした粘液が鼻とのどのあいだにたまるといった症状として自覚することもあります。
鼻やのどの症状として自覚していれば耳鼻科を受診しますが、そうではないため耳鼻科以外の診療科を受診されていて鼻咽腔炎となかなか気づかないケースもあります。頭蓋内病変(くも膜下出血など)や緑内障などが除外診断された慢性頭痛には慢性鼻咽腔炎を一度疑ってみる必要があります。後鼻漏については慢性副鼻腔炎やほかの疾患でも起こることがあり、また生理的に人間の鼻粘膜は常に粘液を分泌して後鼻漏としてのどに流れているために、後鼻漏を自覚したとしても、それが生理的に正常な範囲におさまるものか病的なものかの判断は耳鼻科専門医でも時として難しいこともあります。

鼻咽腔炎の診断は経鼻ファイバースコープの観察のもとに鼻から細い鼻綿棒に塩化亜鉛液を含ませて鼻咽腔を擦ります。のどから曲がった綿棒(咽頭けんめんし、といいます)で鼻咽腔を擦ることもあります。鼻咽腔炎であれば容易に出血して綿棒に血が付着します。ファイバースコープで観察すると、鼻咽腔の表面にコーティングしたようなテカテカと不自然な光沢があります。塩化亜鉛溶液をしみ込ませた綿棒で擦ることによって診断と治療が同時に可能です。鼻からの場合には天蓋に塗布する為に綿棒を曲げて塗布します。

これをBスポット療法(鼻咽腔(上咽頭)塩化亜鉛塗布療法)といいます。
万能というわけではありませんが、ある種の頭痛や目の奥が痛い、頑固な鼻づまり、肩こり、浮動感といった症状に著効するケースを数多く経験しています。
また病巣感染症といって扁桃や鼻咽腔に慢性炎症があると皮膚や腎臓、関節など離れた臓器に障害が起こることがありますが、Bスポット療法が掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎、喘息、めまい、自律神経失調症、膠原病などに効果的という報告もあります。

もともとBスポット療法は東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の堀口申作名誉教授が提唱された治療法です。ただ医学的根拠が実証されていないということで、学会で取り上げられることなく一部の耳鼻科医の間で語り継がれてきたというのが実際です。ですのでほとんどの耳鼻科ではBスポット療法は行われていないのです。
当院でも膠原病、アトピー性皮膚炎、後述するIgA腎症の患者さんなどさまざまな疾患の方が来院されます。ただしこれは知っておいていただきたい大切なポイントですが、Bスポット療法がなぜ種々の疾患に対して有効であるかはまだわかっていません。上記疾患の患者さんは自覚症状がもし改善したとしても自己判断でBスポット療法だけで治療することはお勧めできません。膠原病内科医や皮膚科医、腎臓内科医といった各診療科の専門医の検査・治療を必ず継続していただくことが必要です。そのうえで補助的な治療法としてBスポット療法を受けていただくということを十分ご理解いただきたいと思います。

堀口先生の原法では1%塩化亜鉛液を用いています。当院では0.2%と1%の2種類の濃度の塩化亜鉛液を用意しています。1%塩化亜鉛液は、塗布するとかなりしみて痛みは強いですが効果が長持ちします。0.2%塩化亜鉛液は多少しみますが1%ほどの痛みはないので風邪など急性炎症が長引きつつあるときや幼小児の治療に用います。
当院ではだいたい15〜16回程度を目安に施行しています。最初は可能であれば週に2回程度の通院で、無理なら週に1回程度の通院で行います。Bスポット療法は最初はすごくしみて出血も多いのですが、炎症が治まるにつれてしみにくくなり通常出血も減ってくるのでご安心ください。炎症の強い方ほどしみる傾向にありますので、そういった方ほどBスポット療法のよい適応といえます。15回施行してコンディションが良くなった場合、無症状となれば終診となりますが、良いコンディションを維持するために数週間に1回程度継続受診する方もいます。施行直後と翌日くらいまで痛みが逆に強くなり、2日後くらいからだんだん調子が良くなってくる場合もあります。

あくまで現段階での私見ですが、耳管開放症や耳管狭窄症といった耳管のトラブルを抱えている患者さんには少なからず鼻咽腔炎が隠れている印象があります。耳管の入り口は耳管咽頭口(じかんいんとうこう)といって鼻咽腔に位置していますからやはりなんらかの関連があるのだと考えています。
IgA腎症とBスポット療法について

まだはっきりとしたevidence(医学的根拠)が明らかになっているわけではありませんが、仙台の腎臓内科医・堀田修先生がIgA腎症に対するBスポット療法の効果について情報を発信しておられます。堀田先生はIgA腎症の治療として扁摘パルスを提唱された医師です。当院は腎臓内科ではありませんので、Bスポット療法がIgA腎症に有効かどうかの判断や腎機能の評価自体はできません。

しかしBスポット療法自体は塩化亜鉛液がしみるといった多少の痛みは伴うものの基本的に大きなリスクを伴う治療ではありません。ですので扁摘パルスを含めたIgA腎症に対しての現時点で標準的とされる治療を受けられてもなお腎機能が改善しない患者さんが、腎臓内科医によるきちんとした検査と治療を受けながら補助的な治療としてBスポット療法を受けられることについては問題ないのではと考えています。

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逆流性食道炎と咽喉頭酸逆流症
胃食道酸逆流症(逆流性食道炎)は胃酸が逆流するために、胸やけやゲップ、苦い水があがる、咳が長引くといった症状をおこすものです。ところが胃酸が逆流しても胃や食道に症状が出ずにのどの症状だけを起こすことがあり、これを咽喉頭酸逆流症と呼びます。
のどが引っかかる感じがする、のどがヒリヒリする、などの症状がある方には内視鏡検査を行い、咽頭癌・喉頭癌が否定されれば胃酸を抑える薬で治療を行います。なかなか治らない場合には胃カメラで、食道裂孔ヘルニアや食道癌の除外診断を行います。
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咽頭癌
喫煙や飲酒が過度な方に多い傾向があります。発見された時点ですでに進行癌であることが多く、放射線治、手術、抗がん剤などの治療が必要です。
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咽頭癌
特にヘビースモーキングとの関係が深い癌です。初期癌は放射線治療やレーザーで治療しますが、進行すれば喉頭を摘出することが必要で声を失うことになってしまいます。
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長引く咳
耳鼻科の扱う主な疾患で長引く咳の原因になるものはいくつかあります。
咽頭炎、喉頭炎、アレルギー性咽頭炎、アレルギー性喉頭炎、副鼻腔炎、副鼻腔気管支症候群、咽喉頭酸逆流症、感冒後症候群、後鼻漏症候群などです。

百日咳やマイコプラズマ、肺炎クラミジアなども長引く咳の原因になり得ます。

また呼吸器科的疾患では気管支喘息、喘息性気管支炎、慢性気管支炎、咳喘息、アトピー咳嗽(がいそう)、肺結核、肺癌、間質性肺炎、肺炎などが代表的疾患として挙げられます。

小児科で取り扱うことが多いRSウイルス感染症のあとには、喘息性気管支炎がおこりやすいといわれています。

そのほかにも消化器的疾患で逆流性食道炎が慢性咳の原因になることはよく知られていますし、循環器科で主に扱う心不全も咳の原因になります。高血圧の患者さんに投与されるACE阻害薬の副作用で咳が出ることもあります。

各科の専門領域をまたいださまざまな原因で咳がおこりうることを知っていただければと思います。

当院では耳鼻科的検査を行い異常所見のない患者さんへは提携諸病院の各科専門領域の先生方にご紹介させていただいています。
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